インフラストラクチャ・アズ・コード(IaC)市場の現状と将来展望
インフラストラクチャ・アズ・コード(Infrastructure as Code、以下IaC)市場は、ITインフラの管理・運用をコード化することで自動化・効率化を図る技術として、近年急速に注目を集めています。
インフラストラクチャ・アズ・コード市場(Fortune Business Insights調べ)によると、世界のIaC市場規模は2022年に7億5,910万米ドル(約1,050億円)に達し、2023年には9億870万米ドル(約1,260億円)まで拡大しました。2030年までに3,304.9百万米ドル(約4,570億円)へ成長すると予測されており、2023年から2030年までの予測期間中、年平均成長率(CAGR)は20.3%と非常に高い水準を維持すると見込まれています。
市場の成長を支える主な要因
IaCの普及を後押ししている主な要因は以下の通りです。
市場規模の推移(2022~2030年)
以下は、Fortune Business Insightsの予測に基づく市場規模の推移表です。
| 年次 | 市場規模(百万米ドル) | 前年比成長率(%) | CAGR(2023-2030) |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 759.1 | - | - |
| 2023年 | 908.7 | +19.7% | - |
| 2024年 | 1,093.0 | +20.3% | - |
| 2025年 | 1,315.0 | +20.3% | - |
| 2026年 | 1,582.0 | +20.3% | - |
| 2027年 | 1,903.0 | +20.3% | - |
| 2028年 | 2,289.0 | +20.3% | - |
| 2029年 | 2,754.0 | +20.3% | - |
| 2030年 | 3,304.9 | +20.0% | 20.3% |
※2024年以降はCAGR20.3%を単純適用した推定値
この表からも、2023年以降はほぼ一定のペースで20%を超える成長が続くことがわかります。
地域別市場シェア(2022年)
2022年の地域別シェアでは、北米が圧倒的な首位を占めています。
| 地域 | シェア(2022年) | 主な要因 |
|---|---|---|
| 北米 | 39.96% | クラウド先進国・大手テック企業の本拠地 |
| 欧州 | 約25% | GDPR対応・規制強化による需要増 |
| アジア太平洋 | 約20% | 中国・インド・日本でのデジタル化加速 |
| その他 | 約15% | 中南米・中東・アフリカでの成長期待 |
北米はAWS、Microsoft、GoogleといったクラウドプロバイダーやHashiCorp、PulumiなどのIaCツールベンダーが集中しており、市場の成熟度が最も高い地域です。一方、アジア太平洋地域は今後最も高い成長率が見込まれるエリアであり、特に日本では政府のデジタル庁推進や企業のDX投資が追い風となっています。
導入形態別分析
IaCの導入形態は大きく2つに分けられます。